宮部みゆき『誰か』を読む。

宮部作品。やっぱり宮部作品はミステリーが面白い。かなり前に一度読んだような気がしたのだが記憶が曖昧で読み続けることに。

『誰か』

今多コンツェルンの愛人に産ませた娘菜穂子と結婚してコンツェルンの広報室の編集長に収まっている杉林は娘をもうけて平凡な幸せを求める会長にも信頼される社員。

会長の私設運転手の梶田が自転車にはねられて死んだ。犯人は子供らしいが見つからない。なぜ事故の場所にいたのか。会長から梶田の娘ふたりの相談相手になってやるようにいわれて話をすると姉聡美から父の過去と自分が一度誘拐された記憶があると。

犯人捜しと過去の誘拐の真相を突き止めようと杉村は梶田の過去の関係者と話をすると実は梶田がかって勤めていた玩具会社で同僚が父を殺害したのを梶田夫妻が遺体の処理とその時に同僚に娘聡美を一晩預かったという事実が。28年も前の話である。

聡美と妹梨子は10歳も歳が離れているのだが聡美は結婚相手がいた。梨子は姉のものをいつも欲しがった。聡子の結婚相手もまた・・・・。

(梶田夫婦の暗い過去のなかで聡美が生まれ、新しい生活を目指した時に梨子が生まれた。それがふたりの姉妹の性格に変化を与えた。逆玉の杉村は静かな平和を求めた)

☆☆☆

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