筒井康隆氏の作品を読むのもだいぶ慣れてきた。
今回の作品はSFではない14篇のいろいろ短編作品が収められてる。
おもしろいもの・よく分からないもの・へんてこなものいろいろだ。
「最後の伝令」
よく分からないが病気になった身体の中でいろんな人たちが動き回って
本人に分からないようになんとか生かすために暗躍する話のようだ。
最後は宗教の救済に頼ってやろうとするのだが・・・・・。
他作品のなかでは小品だが「人食い人種」が面白い。
人食い人種のワナに捕まった人間が泣いて喚いて手をつくして助けを
求めるのだが伯父の家へいく途中のエサ替わりとかお土産とかにするために
助けてくれない。おじたちがクーデターで出かけたまま帰ってこなかった。
退屈して窓の外を見ると日本人がカメラを手に手に観光してた・・・。
「二度死んだ少年の記録」はいじめにあった少年が学校の窓から飛び降りて
死んだと思われるのに歩きまわる話で気持ちが悪い。
「十五歳までの名詞による自叙伝」まったく読む気がしなかった。
☆☆☆