北海道の作家というだけで読んでみたくなる。
この本がデビュー作品という。2005年56歳没という。
あらすじは単純なのだが長編。主人公の心理描写が長いのだ。
「雪の断章」
施設で育てられ、本岡家に貰われた飛鳥は理不尽な仕打ちを受け、お使いに
出たところで祐也に出会いやさしく声をかけられ、その後家出をした時にも
雪のなかで偶然に出会い、共に暮らすようになる。祐也の友達や周りのやさしさ
に幸せに過ごすのだが、孤児という出自や年齢的なものもあって難しいこどもに。
大学まで行かせてもらい、少女も大きくなって祐也に恋愛感情をもつのだが
育ててもらっていることからそれを口に出せない。理不尽な仕打ちを受けた
本岡家の長女が同じ寮に住むようになった時、長女が殺され、飛鳥が殺人犯の
疑いがかけられるのだが・・・・・・・・・・・。