朱川湊人作。大阪生まれ。57歳。ホラー作家。直木賞を受賞しているという。
ホラー作家というだけに発想が変わっている。身を焦がす5編の短編が収録。
『赤々煉恋』せきせきれんれん。
「死体写真師」は若くして死んだ妹のために死体を美しく飾る写真を残す葬儀社に
葬儀を頼むのだがその葬儀社は遺体は死体を好きな男のために提供しお骨は別な子供の骨を・・・。
「レイニー・エレーン」出会い系サイトで知り合った男と女がホテルに向かうのだがそのホテルはかって男が愛していた女が身を持ち崩して男を漁って死んだ。その女がベッドの周りにでてくる不思議な現象が・・・・。
「アタシのいちばんほしいもの」はマンションから自殺した女の子が街を彷徨いつつ
一番欲しいものは笑顔・・・・。
「私はフランセス」子供の頃から盗癖で家を追い出された女の子が売春で生きているのだが変わった性癖をもつ社長に愛され幸福をつかむのだがその性癖は両手のない美人映像を愛してることだった。一番愛されなければ我慢できずに両手を切ってしまう話。
「いつか静かな海に」は男の子はひもじさで遭った男は月の石に月の水を与えて女の子を育てているという。まだ胸までしか育っていないお姫様と呼ばれる子に夢中になるが
男は病気で死んでしまう。受け継いで育てようとするのだが・・・・。
(時々発想についていけないが本と本の間に転換で読むのにいい。)
☆☆☆