お正月にちょっぴりいい話。

     お正月に愛媛の方から電話があった。
    毎年賀状のやり取りはしていたのだが・・・・・・。

    亡き父が60年ほど前、四国旅行の際に眼の不自由な娘さんと
    知り合いになった。船の中だったという。以後手紙のやりとりしたらしい。
    ご結婚されて鍼灸院を旦那様と開き、お子様も生まれたとは聞いていた。
    一度だけ数十年前に北海道に父に会いに来られてその時
    お会いしただけだ。恥ずかしながら亡き父を引き継いで賀状のやりとりは・・。

    突然 この元日に「やさしい賀状をおくっていただいて・・・・・・。」と電話が。
    立派にお忙しく働かれて休みなどには目が不自由なだけに二人乗りの
    自転車などを楽しんでいるという。お子様は結婚されて東京から近くに
    移りすみ今はとても幸せだと電話の声は若々しい。

    障がい者へのほんのちょっとの声掛けが60年以上たって25年ほど前に
    亡くなった父のおかげで自分もほんのり心が温かくなった。
    少なくなりつつある賀状も悪くないないなあとつくづく思った。
    障がい者だった方が災害も免れ愛媛で幸せに日々すごしている。
     今年もいい年でありますように。函館から祈るばかりだ。