直島翔作品。亀田コミュで展示されてた新刊。初めての作家。1964年宮崎生まれ。立教大学卒。記者出身で司法担当してたから裁判や検事などの著作が多い。
『テミスの不確かな法廷』
安堂清春という地裁の裁判官であり特例判事補である安堂は山路先生という医師から小さい頃から治療・相談を受けているASDという発達障害を持つ。一般の人を定型発達者と位置付ける。彼は特例判事補として判事の門倉や判事補の落合とともに裁判に出席する仕事を担う。3つの事件の裁判が描かれるのだがいずれもコミュニケーションが不得手な病気なので難しいのだが困った時は山路医師の指導を受けながら病気を克服しつつ裁判をこなしていく様子が描かれる。定型発達者人は「地球」という時間で動いているけれど自分は「土星」と位置付けて対処していく。逆にそのことが定型発達者にはない発想と気がつきを見せて裁判に貢献して裁判員と協力しながら真実を突き止める。
(当たり屋といわれて起訴された事件や教師の夫婦の妻が夫を殺害した事件・闇バイトで運び屋を逮捕したが主犯を逮捕するのに苦慮しいている事件などで安堂は活躍する)
☆☆☆