赤松利市作品。1956年生まれ香川県出身。「らんちう」「純子」は読んだ気がするがどうだろう。この本で気になったのは父浩平の愛人の住まいするところが自分にとって思い出のある神戸の阪神御影駅に住んでいて父娘は住吉のAPだ。(懐かしいなあ)
『女童』
全国のゴルフ場の整備をする会社の社長の大西浩平54歳。離婚する妻悦子。娘の15歳の恵子。子供に甘い父、精神的に不安定で性格的にもきつい母。そしてそんな母に育てられてうつ病になりリストカットもしばしば。病院に入院させるも強制退院させられた恵子。レディスだけのクリニック奥野医師の下に預けられる。奥野医師はレポートを書かせることと診察室に鍵をかけてのいかがわしいセラピーが治療。
恵子のレポートとこれを父に見せて父のコメントを聞き、それに奥野医師がコメントしてそれが中心に小説が構成される。父には事務員といいマキちゃんという好きな人がいて離婚した後の食事や恵子の世話などをする。恵子は母とともにマキにも嫌悪を抱く。
子供のためにはなんでもする父だがそのために会社は傾いていくついには地震のあった三陸へ働きに・・・。
(学校にも行かない恵子がやっとイラストに興味を持ち通信制の高校に通うことになる。しかし父が会社を立ち上げようとするのだが騙される。結局三陸へ・・)
☆☆