台湾総統選は民進党の頼清徳氏。

台湾の蔡総統が憲法の規定に従って2期8年の任期を終えて退任する。厳しい環境のなかで8年の舵取りは大変だったと思うけれど印象的には指導力をはっきり打ち出してきた指導者だったのではないかと思う。民進党は与党として頼清徳氏が当選し総統として台湾の舵取りし、台湾は台湾が将来を決めて行くという姿勢は貫いていくだろう。最大野党の国民党は習近平主席を信用しようと言ったそうだけれど香港の民主派の人たちや若者たちの動向を見ればどうみても信用できそうもない。中国にすり寄った時には台湾人の台湾らしいこれまでの民主的な自由な生活ができるとは思えないがどうなのだろう。

とりあえず民進党が大差とは言い難いが勝利した。これまでどおりの現状維持の体制を厳しいながらも進んでいくのだろう。確かに経済大国にもなった中国と商売すれば台湾の経済人にとっては大きな商売ができるかもしれない。しかしこれまでの例を見ると中国は経済と政治が一体化しているから要求も大きいだろう。パイナップルの輸入禁止を見るまでもなく従わないものには冷たい。そんな例を見ているから中国とは一線を画したいと思う台湾の人は多いのではないか。

民進党が3期連続となって中国はどう出るのか。統一が悲願というけれど台湾の人たちにとって統一は悲願どころか迷惑というのが現状ではないか。台湾の人たちはただ静かに暮らしたいが本音だろう。