石川智健『ゾンビ3・0』を読む。

石川智健作品。今回の本は怖い・怖い話。外国で墓からゾンビが出てくる話はあるけれど今回は世界中でゾンビのパンデミックが起きて人類が滅亡まで考えられる話。ゾンビに噛まれると12秒から3分でゾンビになるのだから大変だ。何故ゾンビが世界中で拡がったのか。ウイルスか細菌なのか。墓から出てくるのは1・0。今回は3・0。

『ゾンビ3・0』

予防感染研究所に勤務する加瀬・香月・下村そして研究所の市川が主な登場人物だ。

ニュースが流れて東京で人が襲われ、次々に襲われた人が今度は人を襲いだす。

しかも世界中で起こっているというのだ。走りだして襲う人・ゆっくり歩いて襲う人、人を襲って肉を喰らう人まで現れた。研究所までは入ってこないだろうと思っていたが警察官も消防署員もゾンビになってしまって研究所にも。研究員の加瀬を中心に彼らが何故ゾンビが生まれたのかをゾンビを解剖しDNAを調べ推論して原因を突き止めてWHOに報告して7日目に薬も推論してなんとか間に合う話。原因はモジホコリが体内に侵入して制限酵素がDNAを切断する。そして体内でモジホコリが自らを複製して大量にコピーをつくる。それは老化細胞の爆発的増加を引き起こしそれが脳にも炎症を起こしゾンビ化を引き起こすと原因を突き止める。身体の炎症やストレスによっても加速するという。それによって爆発的に世界でゾンビが発生したという。

(脳を持たないモジホコリが経験をすることで集合体は考える力を持つ、それに対抗するには人間は考えなければならない。考える力こそが人を救う。)

☆☆☆