町屋良平『愛が嫌い』を読む。

町屋良平作品。やっぱ芥川賞作家の本は歯ごたえがある。時々ならいいが疲れる。

「しずけさ」「愛が嫌い」「生きるからだ」の3編が収録されてる。

『愛が嫌い』

「しずけさ」は棟方君は川の側にいた子供にかっての同級生である「椚君」に思いを馳せてふたりは友達となって交流する。本当は子供は「いっき君」という。いっき君は家族から夜中の2時から6時までは家に言われて毎日河原ですごす少年だった。棟方君は会社を辞めて不安定な気持ちで日々をすごしている大人でありそのふたりが交流することでなんとか大人になれそうな気がしている。

「愛が嫌い」はまだ言葉を発しない2歳半の友達のこどもの「ひろ」を保育園への送り迎えを頼まれている。「小林」はバイトをしていてバイトも子守りもいい感じだと思っているのだが・・・・・。小林は愛されるのも理解されるのも怖くて愛がすきでない男の子だった・・・・・。

「生きるからだ」は「上松」と「草生」は同じ出版社に勤める同期。上松は心的病を患いふたりはたびたび同居している。草生は海外に行くことが多い裕福な女性と結婚しているのだ。草生はクラッシックを聴き、上松は恋人をえて付き合うのだが・・・・・。

上松は料理を習ううちにひとりで生きる力をつけたいと思い、草生もまた離婚してひとりで生きる道を歩こうとする話。???

(よく分からない)

☆☆

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