秋元康氏は言うまでもなく有名人。小説は知らなかったのだがたまたま手に
したら有名人の本だった。読んでみて読み易さは多彩な才能の表れまのだろう。
「象の背中」
48歳の不動産会社の部長たるサラリーマンが48歳で末期の肺がんになる。
延命治療を一切しないで残り少ない人生を過去を見つめて生きようとする。
愛妻と子供ふたりと愛人がいる。最初に愛人に病を打ち明け、次に息子に
打ち明け妻と娘には最後まで秘密にしようとするのだがホスピス入所と
なり、最後くらい正直に生きようと妻に愛人をホスピスで合わせる。
誰でも死を迎える。死を目の前にした時に死までの人生をどう生きるのか
この本はひとつの形を示している。主人公は皆に愛された・経済的にも恵まれた
幸せ?な男であり過ぎるが・・・。像は死ぬときには群れをはずれるという。
☆☆☆