米澤穂信「追想五断章」を読む。

米澤穂信さん。1978年生まれ。岐阜県出身という。初めての作家である。

リドルストーリー(結末を書かない小説らしい)の小説と題名と結末を

つかってミステリー小説にした本。小編は難しいが構成も面白い。

追想五断章」

書店の手伝いをしている「芳光」のところに松本市から若い女性「可南子」が

亡くなった父が昔に書いたと思われる小編の小説5編を探してほしいと訪ねてくる。

父はかって新劇の女性と結婚してスイスに住み可南子をもうけたのだがベルギーに

旅行した際に。妻は自殺したという。家族三人がホテルにいるなかでの自殺で

父は殺人の疑いをかけられ日本では避難と疑惑を受けた。それに答える形で小編を書き

関係者に送ったという。「奇跡の娘」娘を崇める母の話「転生の地」夫の罪で

妻と娘の話などなど。「芳光」は友人や大学や図書館をまわって探しあてるのだが

母は自殺か他殺か。五断章から読み解いていく・・・・。

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