プリコジン氏が残したもの。

「ワグネルの反乱」はあっという間に終わったけれどプリコジン氏の残したものは少なくない。ウクライナへの侵攻は国防相などの虚偽の報告によってプーチン大統領の判断を誤らせたものであるというのは真実ではないか。誤った決断の下でロシアの侵攻は継続している。一度動いた歯車は大きいだけに止められない状況になっているのではないか。止めることは政権内部に大きな打撃を与え困る人がたくさんいるのだろう。

その意味では侵攻を止める起爆剤に成りえたプリコジン氏の撤退はその機会を失った。

次に終戦の機会が来るとすればロシア国民の大きな停戦へのうねりかウクライナが負けるというシナリオしかないのかもしれない。プーチン大統領は今まで以上に統制と監視を強めプーチン大統領に反対するものには今まで以上に制裁を加えて自分の身を守ろうとするだろう。ベルラーシの独裁大統領はプーチン大統領の決断した侵攻が失敗することはロシアの後ろ盾を失い、ベルラーシの大統領の地位どころか命まで危うくなるだろう。それほど独裁的にふるまってきたのだから。だから必死でベルラーシの大統領はプリコジン氏を説得したのだろうと思う。後はどうなれなりふり構わずに。どんな甘言を用いたのか・・・。撤退という決断以外に世界の人々の平和への道はないのだけれど・・。