朝井リョウ『武道館』を読む。

朝井作品。「スター」に続いて2作目。300頁。途中で何度も挫折しそうに。だって若いアイドルたちの這い上がっていく本だ。それを78歳が読むのだから頑張った。

若い人は本は読まないと聞くがこの本は誰が読むのだろう。朝井フアンかなあ。

『武道館』

小さい頃から歌と踊りが好きでアイドルになって武道館に出ることが夢の愛子。同じマンションには剣道をやってる同級の大地が住んでいて愛子と大地は兄妹のように育った。愛子の母は他に男ができて離婚したが愛子は父を選択した。

「NEXT YOU」という6人のアイドルグループに愛子は入ったがすぐに5人に。ライブを「授業参観」とするなどコンセプトを学校に見立てて握手会やいろいろの特典をつけながら伸ばしていくのだが成長ととも自分たちの選択がただしいのかとか好きな人ができるなどの問題もでてくる。武道館が目の間ににした時愛子に大地との恋愛の写真や同僚の碧の不祥事などが出回ってふたりは自分を信じて辞めるという選択をする。

(フアンはややこしいものでアイドルを応援するけれど自分よりいいことを許さないなどというフアンもいる。アイドルもまた成長していく。そこでいろいろあるのだろう)