朝井リョウ『スペードの3』を読む。

朝井作品。「スター」「武道館」に続いて3作目。映画・アイドルに続いて宝塚と思われるミュージカルスターの話。若手作家の本を読み込もうと思うがなかなか・・・。

語彙をたくさん持ってる作家かな。シャープな表現が多いのかなあ・・・・・。

『スペードの3』

ミュージカルスター「つかさ」の追っかけもフアンクラブが仕切っている。中心にいるのは美知代。中学の頃から学級委員として仕切ってきた。皆に嫌がられるようなブスの子もあえて班に入れるような子。転校性がきた。愛季である。美知代が一言いえばみんなが従うような雰囲気が愛季が来て美貌もあってみんなが注目するようになる。暴れん坊の男の子で美知代が好きだった子も卒業してからは噂に愛季と結婚したという。

ブスだった子アキは高校に行ってからは絵の才能が認められて演劇部で美術班として活躍する。ミュージカルスターの「つかさ」。共に学んだ「円」は身に着いた弱さが演技にでて人々から評価される。つかさは円はずるいと思う。

(人は結局他人はどうであれ自分が自分で物語を作って生きていくだけということかなあ。美知代は一番人間らしい人間に思えるが・・・・)

☆☆☆