荻原浩氏の作品はソフトな作品が多い。いろんな作品の合間に読むと
ほっこりしてくる。読書中毒の自分には解毒剤の役目もしてくれる。
「冷蔵庫を抱きしめて」は「冷蔵庫を・・」を含めて8編の恋愛もの短編。
「ヒット・アンド・アウエイ」
連れ子をつれて若い男ができたがそいつはDVだった。自分がそんな男を
引き寄せるのかと一念発起してボクシングジムに通ってついに・・・・・。
「冷蔵庫を抱きしめて」
新婚旅行までは相性ぴったりと思っていたのに食事の相性がまったく違った。
かっての拒食症・過食症がぶり返す。いろいろあって好き嫌いが違うから
お互いが引き付けあうことをやっと理解してめでたしめでたし。
「アナザフェイス」
自分に似てる人がでて仕事に差し支えてくる。ドッペルゲンガー状態に。
「顔も見たくないのに」
浮気の現場を押さえられても嘘をつく男に愛想を尽かして別れるのだが
芸人として売り出していやでもテレビで顔を見るようになるが・・。
「マスク」
たまたまつけたマスクで感情らをかぎ取られずに人格・性格を変えていく話。
「カメレオンの地色」
男に合わせて生きてきた女が自分はなんなのか分からなくなる話。
「それは言わない約束でしょ」言っていないはずなのに本音が外に洩れてる話。
「エンドロールは最後まで」結婚を諦めた女が映画館で出会った男の話。
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