谷崎文学を読むと前に書いた。
谷崎を読むとブログで言ったからには読む。何点か読んだがそのなかで・・
「お艶殺し」は谷崎らしい男と女のどろどろした話。
筋は簡単に奉公人が奉公先の娘(お艶)に惚れて、自制してたけど娘に押し切られて駆け落ちして
逞しくなってゆく娘のために人殺しをして、ついにはもろもろ清算するために娘を殺してしまう。
殺してしまって猶 男はしょんぼりするという話である。
最後まで惚れて純情な気弱な男とだんだん世慣れてたくましくなる女。
いまでも殺しはしないまでも似たようなことは日常的にある話。女は怖い。男は注意!
著者も内容もすぐ忘れる。忘れても、忘れても読む。読むという習慣だけでも残ればいい。そう思う。