白川道『新・病葉流れて 浮かぶ瀬もあれ』を読む

白川道作品。白川作品は自分と同世代の生きた男の様子が生き生きと描かれるので好きだ。麻雀が出てくるのもいい。好景気時代の仕事もできて麻雀も強く、女性にもモテモテの我が道を行く男の話だ。仕事ができたり、女にモテたりは自分とは違い過ぎるが。

『新・病葉流れて 浮かぶ瀬もあれ』

砂押という人生の師匠に社会は裏社会に真実があることが多いと教えられてなんでもやってやろうという信念で梨田は砂押の伝手で何度目かの仕事のひとつで広告会社に入社した。早々に高いルートの麻雀を打てる男として社の部長方と懇意になって麻雀を打つ。部長・クライアントの社長・銀座のお竜と噂の麻雀の上手なホステスとマンションの佳代ママの部屋で麻雀をうってその時は500万ほど儲ける。

お竜がひとり負けで返り討ちをしたいとお竜は闘志をもやしている。梨田は雀荘の佳代ママの妹の大学生の水穂とできている。広告会社のお嬢といわれるベティというあだ名の藤沢めぐみからモーションをかけられ藤沢の父の別荘でひと時をすごす。

梨田以外はなんらかの将来の夢を持ちしっかりしているのだが・・・・。

(プロ級の麻雀の腕を小説のなかでも披露するのが面白い。)

☆☆☆