白川道「世界で最初の音」を読む

 白川道(とおる)の作品
    昭和の香りがいっぱい。
    1940年代1950年代に生まれた男の人にはなつかしいのではないか。
    タバコの煙、雀荘、麻雀、レトロなパチンコ。
    主人公は
          頭がよくて、すこしニヒル、いい男、女にもてて、出生に問題がある。

  この本の主人公桜井達也も同じである。
  少年院であった矢田との厚い友情。
  矢田がおこした殺人事件を追う警部押田。

  夜 寝ながら60代、70代の男性が読むには
  本だ。裕次郎世代にはこころ休まるなあ。