眉村卓「自殺卵」を読む。

眉村卓氏は先日ご逝去された。図書館に追悼コーナーが設置されてた。

これまで読んだことがなかったのでこの機会に1冊手に取った。

大阪出身の1934年生まれ。SF作家という。

「自殺卵」 8篇の小編・短編が収録されている本である。

  「アシュラ」

   高齢者が元気と若見えの効果があるプロテインを服用する話。

   副作用はイライラ・いらつきを我慢していると感情が爆発することがある。

  「自殺卵」

   誰がつくったか知らぬが卵型で半分に割ると針があって身体に刺すと

   痛くもなく自殺ができる卵があちこちに置かれる。街に死体があふれる。

   折角の一生だから生きてやるぞという人たちが町内会で死体の処理をする

   のだがこんどは進化して自殺卵で自殺をすると身体が消えるという卵が。

   それでも頑張る人たちがいる。

   ☆考えさせられる。自分なら頑張るだろうか、卵を使いたい気もする。

    その他の小編は作者の病気を気にした作品のような気がする。哀悼。

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