白蔵盈太『義経じゃないほうの源平合戦』を読む。

白蔵盈太作品。初めての作家。1978年生まれ。埼玉県出身。時代物を主に書く。

単行本。亀田コミュセンターで借りた新刊本。

義経じゃないほうの源平合戦

木曽義仲が平家打倒に立ち上がったが京の統治で失敗して後白河法皇の支持も得られないとき立ち上がったのが源頼朝。そして義経。範頼も含めて兄弟が再会できたことに感激したのは義経。なんとしても頼朝兄にいい目を見せようと頑張った。頼朝は法王のやり方を知っていたから自分は乗り出さず範頼を総大将として平家追討の法王の指示にのる。義経は遊撃隊のように範頼をサポートしていくのだが一の谷の戦い・屋島の戦い・壇之浦の戦いとすべてで平家撃破の主導権を取ったのは義経。範頼は総大将といいつつ兵站や揉め事をまとめることに徹した大将だった。平家が没して京に残った義経は法王の信頼を勝ち得たのだが法王は頼朝追討の宣旨を義経に・・・・・・。頼朝と義経の間は険悪に・・・・。その間に立って範頼は仲を収めようとするも・・・・。

(範頼は兄頼朝の歓心を買うべく戦の才能のすべてを出し切って戦った義経が不憫に思うのだが・・・・。歴史上で良く知られていることを範頼の目で描かれた源平合戦。)

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