伊東潤作品は結構読んでいる。時代物が多いから楽しい。
時代ものは登場人物もたいてい馴染みの人が多いから読んでいても筋だけ
たどればいいから楽に読めることが多い。
「修羅の都」
頼朝の鎌倉幕府の創設から頼朝の没するまでを描いた物語。
びっくりするのは頼朝が45歳すぎてから物忘れがひどくなり
50歳になると現代でいう認知症みたくなって鎌倉幕府が危機になって
妻の北条政子を中心にしてなんとか立て直そうとする物語なのだ。
頼朝の疑心暗鬼で弟義経や範頼を殺し、幕府を守ることを一番に
政子とともに生きるのだが長女大姫だけは人間的に生きようとする。