森村誠一『タクシー』を読む。

森村誠一作品。図書館では先日亡くなられた森村誠一氏の追悼特集コーナーを設けていた。その中から2冊借りてきた。推理作家として日本の重鎮といわれた作家で著作も多い。自分としてはこれまであまり読んでいない作家のひとり。「人間の証明」が有名。

『タクシー』

タクシー運転手の蛭間は特異な運転手で車になのか運転手になのか怪異なことがよく起こり幽霊に好まれているような運転手だった。ホテルの傍でひとりの女性雅代が乗り込んできた。女性は車に乗り込むと胸を刺されていてお金と警察ではなく佐賀の実家に連絡をと言ったまま死んでしまう。実家に電話すると佐賀まで運んでほしいという。蛭間は乗りかかった船と佐賀に向かうのだが途中で民家に車を停めて一泊しようとするとそこで母が亡くなって困っている女の子を助けて一時的に土葬し女の子を乗せて九州の祖父のところまで送っていく羽目に。途中では女を探すヤクザの手が回っていたり台風の土砂崩れにあったりして逃れながら熊本へ。地元の祭りに乗じて無事届けるのだが・・・。女がタクシーに乗り込む前にホテルの女性従業員が交通事故で亡くなっていた。関連はどうなのか・なぜ誰に刺されたのか。なぞを警察とともに蛭間も協力して解明していく・・・・。

(一期一会の出会いをタクシー運転手は楽しみながら怪異なものに助けられ?ながら蛭間は成績をあげて運転手を楽しんで仕事をする。)

☆☆☆