石川智健『キリングクラブ』を読む。

石川智健作品。キリングとは人殺しと大儲けという意味があるという。世界にはサイコパスと呼ばれる少数の人々がいてその中でも1%程度の人たちが世界を動かしている。

キリングクラブは社会的に成功したサイコパスのための高額の入会金と紹介で入会できるなんでもありの娯楽と刺激のクラブである。その会員が4人も殺され開頭され偏桃体がとられた。

『キリングクラブ』

フリーライターの藍子はトレセンで知り合った千沙に仕事を紹介される。キリングクラブでの給仕のバイトである。富豪たちのクラブで秘密厳守だが高額の時給だと。

著名ジャーナリストの青柳にビールをかけてしまうがその青柳が自宅で死体で発見される。刑事でありクラブのガードをする辻町に容疑者3人を打ち明けられる。高瀬は仮装通貨で財産を築いた社長・中里は辣腕弁護士・国生は脳外科医。いずれもクラブの会員だ。彼らも次々に殺され頭を開けられ偏桃体が取られていた。同一犯とみられたが犯人がなかなかあがらなかった。辻町はついに犯人にたどり着くのだがそれは藍子。藍子は子供のころから好きだった先生と同級生を自殺に装って殺すなど感情を司る偏桃体に興味があってサイコパスの頭を開いたと。バレたことを知った藍子はクラブに乗り込んで自爆しようとするのだがクラブを動かしている千沙が1枚上だった。すべては千沙に知られ動かされていた・・・・。

サイコパスといわれる超能力者の話。)

☆☆☆