染井為人『悪い夏』を読む。

染井為人作品。初めて読む作家.1983年千葉県生まれ。芸能プロ勤務。

これほど登場人物がすべて悪いというかダメ人間ばかりの作品を初めて読んだ。

生活保護受給者と福祉事務所のワーカーの話にヤクザが絡んで酷い話。

『悪い夏』

福祉事務所のワーカーは日々不正受給者のチェックして支給停止などの業務をノルマ的に行われているのだが受給者も巧妙で日々訪問で調べているのだが・・・。

高野と佐々木と宮田と3人で仕事を振り分けてるのだが高野は子持ちの女性受給者愛美の弱みに付け込み支給金のピンハネと肉体関係を持っていた。それに付け込んだのがヤクザの金本。脅して金を取ろうとするのだが佐々木が口添えして辞職願で退職。初心な佐々木が愛美に恋してしまう。今度は金本とその手下の受給者吉男とで佐々木を罠にかけて愛美と関係を持たせ麻薬まで使って佐々木を陥落させる。金本は路上生活者などを生活保護者にしたてて受給額から天引きしようと企んでいたのだ。

愛美も脅され佐々木は中毒者、愛美の友達で金本の人莉華、落ちぶれた高野,いいなりの吉男、そして金本。すべてが集合して刃物をもった修羅場に・・・・。

(まともに見えた宮田も実は高野の浮気相手。嫌になるようなどいつも汚さだ。)

☆☆☆