村山由佳作品。最後には終戦の日に相応しく建設会社を営む重之の孫が学校で戦争が話題になって戦争にいっていた祖父重之に体験を語ってもらうという光景が出てくる。
戦場は中国だったのだが敵に銃剣で殺し、従軍慰安婦と親密になる話などを。
上官の命令は朕の命令とか従軍慰安婦は主に韓国から連れてこられたという話だ。
『星々の舟』
重之には前妻晴代との子貢・暁という男の子と後妻志津子の連れ子沙恵と志津子との子美希いる。暁と沙恵が恋をし深い関係になるが実は沙恵は重之の子だったことが分かり暁は家を飛び出す。暁は結婚後も沙恵への想いをいだき沙恵もまたその思いから逃れられず結婚話も断って重之と暮らす。貢は教師の妻を持ちながらひととき部下の若い女性と関係を続けるが・・・。美希は結婚してる男性とつきあっているけれど・・・。
それぞれがそれぞれの思いで生きていく。それが題名の星々の舟ということなのかな。
(息子・娘・孫そして戦争・戦後。とにかく文章がすばらしい。)
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