#京極夏彦『後巷説百物語』を読む。

京極夏彦作品。「巷説百物語」を読んで面白かったから「後巷説・・・」を読まないわけにはいかない。779頁の長編である。結果は残念ながら自分は前のほうが面白かった。「巷説」の20年後の維新後に警察官など仲間4人が事件と以前の怪異な話との比べながら結局は「巷説」の時に聞き役だった百介に話をして事件を解決するというストーリーなのだがとにかく長い。それぞれの違った考えでやりあうのは面白い部分もあるのだが・・・。6編の怪異が描かれる。

「赤えいの魚」はある島の蛭子神の顔が赤くなったら凶事がおこるという伝説から島に渡たると島長は独裁で島民を自由に支配してるのだが自由の支配の結果は・・・・。

「天火」大塩の乱に共感してた慈悲深い代官がいたのだが上から年貢の上げる通達がきたのだが火の玉の噂に乗じて小股くぐりの又市の謀で解決する。

「手負蛇」大百姓の庭に祠と塚があった。甥の伊之助がそこで蛇に噛まれて死んだ。

祠の中に60年も住むという蛇に噛まれて死んだことになったのだが・・・・・。

「山男」山男伝説があり。ある娘が行方不明になり何年かして子供を連れて山の中で見つかった。山男の子ではないかというのだが実は想いを寄せたものの犯行だった・・。

「五位の光」青鷺を帝が五位に任じたという伝説から。自分の出生に疑問をもった男が

小さい頃の記憶をたどる。女がいて男がひれ伏して青鷺が光る光景を・・・・。

「凬の神」伝聞にしたがって仲間と百介などと百物語という座興を催した。最後にはなにかが起こるかもという。百介の同居の小夜の母は殺され百介に引き取られ犯人不明だ。その座興にやっと分かって有名住職になっていた犯人を呼んだ。結果は・・・・。

☆☆☆

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