中村うさぎ『犬女』を読む。

中村うさぎ作品。中村うさぎさんは特異な波乱万丈の人生を送っているという。

60歳を超えてるらしいがゲイの旦那さんと暮らしたり整形したり・・・・。

『犬女』5編の短編が収録されてるのだがどれも怪談より脅威な内容だ。

  「幽霊」は親友のきれいな女に勝ってかっこいい好きな男と同棲して

   ると思っているのだがきれいな女が訪ね来る。3年前にカッコイイ男

   に振られて自殺したと思っているきれいな女だ。だが実は振られて

   自殺して男の部屋にい続けているのは自分だったという怖い話。

   「だるまさんがころんだ」はクビになった男が部屋から出ないで布団の

   なかで充実した気分でいると「だるまさんがころんだ」という子供の声が

   うるさく聞こえる。その声が昂じてきて・・・・・・・・・。

  「押し入れ」は男の部屋で押し入れに入って訪ねてくる女を見張る話。

   「山上のオンナ」は山上という冴えない男に女ができたという。

    友人が部屋を訪ねるとタンスの裏の隙間に女が・・・・・・・・・。

   「犬女」男に媚びをふるう女がいた。色々聞くとそれは双子の姉だという。

    本当に男に媚びてなんでもする女はいたのか・・・・・・・・。

   「ヒルコ」過食症のオンナがあるとき吐いたら汚物と一緒に自分の

    形に見えるヒルのようなものが出てきた。スッキリしたと思って

    いたら今度はそのヒルに追いかけられて・・・・・・・・。

(男の人の作品のように読める不思議な本)

☆☆☆

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