朝倉作品2冊目。1冊だけで評価もどうか・・・。北海道の作家なのだ。
本の題名が「肝、焼ける」といかにも北海道らしい名前が面白い。
この本は短編集である。5編が入っている。
「肝、焼ける」
年上の女と年下の男。会社の同僚でたまに部屋に泊まるような仲である。
土曜なのに仕事をしていると思って稚内をひとり散策する。銭湯に行き、
お寿司屋さんに入って稚内の地元の人にふれあう。
夜。男のアパートを走って訪ねる。誰かが部屋にいるようないないような・・・。
年上の女ごころ。キモヤケル(北海道弁でじれったい意)話である。
「一番下の妹」
会社で一緒に働く女三人。離婚した40代の女とその女の前夫と遊ぶ
40代の女と歳が離れた若い女の三人の駆け引きがおもしろい。
「春季カタル」
いいとこの男と結婚が決まっている女の空虚な部分に付き合う男の話。
他 2編。 ポンポンと文章がはねて面白い。☆☆☆