愛川晶「うまや怪談」を読む。


   愛川晶さんの落語小説の2冊目。
    神田紅梅亭寄席物帳
    「うまや怪談」
    二つ目 福の助と奥さんの亮子、馬春師匠、席亭など
    登場人物は1作目と同じだ。
    その意味では落語本として落語の好きな人は楽しいが
    小説として読むと飽きてくる感がある。
    「ねずみととらとねこ」「うまや怪談」「宮戸川4丁目」の3篇が入っている。
    「ねずみととらとねこ」
    貧乏宿屋に左甚五郎が泊まった。同情して動くネズミの彫刻を
    おいていくと大繁盛。向かいの宿屋が対抗心から虎の彫刻を
    店頭にだすとネズミが動かなくなって客が減る。ネズミのどうしたと
    尋ねると虎を「猫」だと思ってましたという落ちで終わる落語の話。
    「うまや怪談」
    「厩火事」という出し物を福の助がやることになったのだが
    亮子の兄の結婚する相手の気難しい親が福の助の落語を
    聴きにくるという。成功させないと結婚が・・・・・・・・・。
    「宮古川4丁目」
    色噺の落語で馬春師匠の浮気の話。「宮古川」でバレる。
             ☆☆☆2作目になるとパターンが一緒でインパクトが・・・・。
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