万葉集の歌二首。


    新元号が決まった。令和」
   梅の花を32人が宴で歌った32首の序に書かれたふさわしい言葉が
   選ばれたものという。 歌は815番から846番の歌だ。(巻五)
   その中にはどんな歌があるのか。自分なりに選んでみた。

    山上憶良の歌。(818番)
    春されば まず咲く庭の 梅の花 独り見つつや 春日暮らさむ
    (春になって庭に咲く梅の花を一人だけで見て 
                     春の日をどうしてくらせるだろうか)
     大伴旅人の歌。(822番)
    わが園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れ来るかも
    (我が家の庭に梅の花が散っている。はるか天から雪が降りてくるように)

    32人が梅の花を観賞しながら一人ずつ歌ったものらしい。  優雅。
    万葉集には4500首余歌われているうちの32首の「序」から新元号が。