百田尚樹「カエルの楽園」を読む。

   百田尚樹「カエルの楽園」を読む。

     アマガエルのソクラテスとロベルトが国を追われて平和な国を
     求めてさまようがやっと平和そうな国にたどり着く。ナパージュという。
     スチームボートという鷲が作らせたという「三戒」と「謝りソング」を
     守っていけば平和とアジテーターが叫んでそれに従って平穏なのだが。
     「三戒」とは
      1ツ カエルを信じろ、2ツ カエルと争うな、3ツ 争うための力をもつな。
     隣国からウシガエルが侵略してくる。「三戒」だけを信じることが平和であり
     ウシガエルに食べられることはないというのだが・・・・・・・・・・・・・・。

     作家百田尚樹憲法や安保、9条などの考え方がカエルの楽園という
     童話的設定のなかで色濃くでている本である。
     
     人間社会、国際社会においては複雑な要素があって「カエルの楽園」
     のようにはいかないがいろいろ考えさせる本ではあると思う。
     なんでも「話合い」でと呪文のようにいう批判は言うのは簡単だが
     問題解決にならない場合が多いのも事実だろう。
     
     いろいろ波紋を広げてきた百田尚樹らしい本。
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