百田尚樹「カエルの楽園」を読む。
アマガエルのソクラテスとロベルトが国を追われて平和な国を
求めてさまようがやっと平和そうな国にたどり着く。ナパージュという。
スチームボートという鷲が作らせたという「三戒」と「謝りソング」を
守っていけば平和とアジテーターが叫んでそれに従って平穏なのだが。
「三戒」とは
1ツ カエルを信じろ、2ツ カエルと争うな、3ツ 争うための力をもつな。
隣国からウシガエルが侵略してくる。「三戒」だけを信じることが平和であり
ウシガエルに食べられることはないというのだが・・・・・・・・・・・・・・。
童話的設定のなかで色濃くでている本である。
人間社会、国際社会においては複雑な要素があって「カエルの楽園」
のようにはいかないがいろいろ考えさせる本ではあると思う。
なんでも「話合い」でと呪文のようにいう批判は言うのは簡単だが
問題解決にならない場合が多いのも事実だろう。
いろいろ波紋を広げてきた百田尚樹らしい本。