毎日同じものを食べると飽きてくる。
同じように本も時々違ったものを読んで頭の空気を入れ替える。
たまたま図書館で目に付いた。
7編の奇妙な話の短編集。
「亡霊お花」
川で洗い物をしている新婚の女を見染めた藩の役人が
金で離婚させ自分の女にしたのだが戦の間に浮気をされて
殺すと亡霊となって役人がそのために身を滅ぼす話。
「かわ姥物語」は
お局の嫌がらせで妻を亡くした殿がお局を蛇とともに埋めるが
厠に幽霊としてでて子供たちを怖がらせる話。
忠義な侍の「骸骨侍」や保科正之の名君ぶりが読ませる
「名君と振袖火事」 など一気に読める7編だった。