湊かなえ『カケラ』を読む。

湊かなえ作品。湊作品は手法がいつも変化していて面白い。今回は章ごとに一人の人のセリフが50頁ぐらいに展開してそれを主題に結合させる。夕羽という女性は太っていたのだが周りは当然のようにいろいろ言う。本人は気にしていなかったのだが・・・。

家族関係もあって夕羽は自殺してしまう。原因は何だったのだろう。

校則・いじめ・教師・容姿・親子関係・整形手術などの問題をグサッと描かれる。

『カケラ』

田舎の学校で橘久乃・如月アミ・横網八重子などが同学年。久乃は美人で勉強もでき痩せてもいて中心的な子。アミはアイドル志望の可愛い子。横網八重子は横綱とあだ名される肥満児だが運動神経はよかった。久乃は整形外科医となり、吉良千佳の娘有羽の肥満の解消の相談を受ける。活発なモデルもするような千佳と八重子は出会い憧れ太っていることのコンプレックスも解消し家事手伝いに行くようになるのだが吉良千佳の夫は渡米して帰って来ずにそのうち千佳はガンに侵されて死んでしまう。八重子は千佳の後釜になって有羽を引き取り養育するのだが・・。有羽の担任に肥満の原因について病気だと追及されついには久乃のところで手術の相談をしているうちに有羽は自殺してしまう。それぞれかかわった人たちは・・・・・・・。

(内面も外面もピースのようなもの。カケラとカケラがきちんとはまって家族になり町になる。なかなかうまくハマらない場合もきっとハマる場所がある。)

☆☆☆