あさのあつこ『鬼を待つ』を読む

あさのあつこ作品。時代物も描く作家とは思わなかったなあ。図書館で探してたら時代物があったのでちょっとびっくりして借りてきた。面白いなあ。好きだなあ。ただ最後はちょっとややこしくて難解だったのが残念。弥勒シリーズというらしい。

『鬼を待つ』

梅屋という小料理屋をほぼ息子の太助に任せて人のためと岡っ引きの仕事をする伊佐治。上司の切れる同心小暮信次郎はシニカルな笑いを浮かべる優秀な上司だ。

遠野屋清之介と吹野屋謙蔵と三郷屋吉治などと新しい販売の仕方で新しい商売を。特に遠野屋は遠野屋紅として女性に評判をとり商売は上昇していた。清之介は元武士である。八代屋太右衛門という大店の主人から遠野紅を巨額で譲り受けたいと姪のおちやという若い美しい女性を遠野屋の後添えにどうかという話を。そんな中で暴行を受けた棟梁の男が殺され、同じ手口で大店の八代屋太右衛門が殺された。遠野屋に巨額の提案をした後であった。何があったのか・・・・。

(さすがにリズムも会話も読者を引き込んでいく。ただ最後がなあ・・・・)

☆☆☆☆