石川智健『もみ消しはスピーディーに』を読む。

石川智健作品。3冊目。今回は警察とそれを監察する監察室とそれを監察する民間組織の展開が描かれる。米国の監察会社が日本法人リスクヘッジ社という組織が日本に食い込んでくる。日本の不祥事のもみ消し体質をヒントにしたのだろう。

『もみ消しはスピーディーに』

監察官の接待時に女性との関係を写真に撮られ社会のなかで監察官だけに任せてはおけないから監察官を監視する組織が必要との声で米国系の監察法人リスクヘッジ社と政府は契約を交わす。リスクヘッジ社は警察などに謝罪させることがないように警察官すべての動向を把握して不祥事が起きそうな場合には素早く手を打つ会社。担当は冷静で感情を表にださない近衛怜良。一方敵愾心をもつ監察官は和久井。次々に不祥事のおこしそうな警官に手をうって退職させるなどの手を打つ。ヘッジ社はもみ消しをしているとして和久井はそれを暴こうとするのだが・・・・。

(監視社会に向かっていくのは安全を得るために必要なことなのかどうか。)

☆☆☆