毎年のことながら経団連と連合の代表が話し合う春闘のスタートが切られた。
春闘なるものの恩恵に浴したことなく定年を迎えた者だが毎年興味だけはある。
経団連側は日本型雇用の見直しをいい、連合側はベアアップを要求する。
このところの毎年の主張と変わらない要求の出し合いである。
日本型の雇用見直しがいまだに言われることに違和感がある。
年功序列・終身雇用が昔ながらに行われている企業があるのだろうか。
若いIT企業が生まれ、年金がらみで高齢者の組み込みが必要とされ、
変化が激しい時代にもしまだ日本型雇用形態がしっかり残っている企業が
あるならそれは貴重な恵まれた企業だろう。
政治の世界は与党は保守、野党は革新といわれたりするが代表同士の
話を見ると経団連側は革新的で連合側は保守的に聞こえる。
非正規や格差が生まれるのは経営者側だけに問題があるわけではない気がする。
労働組合自体が新しい時代にどう向き合っていくのだろう。
格差是正や環境の不安定さを解消のためには経営者への要求だけでは・・・・。