有川浩「明日の子供たち」を読む。
営業マンから「あしたの家」という養護施設に転職した三田村慎平。
先輩の和泉先生。和泉先生の師と仰ぐ猪俣先生。
生徒の高校生で施設での優等生奏子と仲のいいヒサ。
この5人を中心にしてのやりとりで養護施設の生活、考え方、問題点などや
先生の大変さや生徒の悩みなどが施設での生活や生徒と先生のやりとりの
なかで浮彫にされてる。
施設の子はかわいそうだと決めつけることが子供を傷つけるということ。
施設をでてからの問題のほうが大変なことが多いから施設を出た人への
ケア体制の充実が急がれること。
養護施設の仕事や生活はこの本で出てくること以上に大変だろうけど
この本で養護施設や施設の子への考えが変わった気がする。
養護施設と障がい者施設。似て非なるものなのだろう。
読みやすくてどんどん進むが涙もろくなった年寄りには危険な本だ。