年末に正月に読もうと図書館で3冊本を借りた。
出久根達郎。「土龍」「落し宿」「いつのまにやら本の虫」
1944年生まれ。自分と同じ年である。直木賞作家である。
同年代の作家を読むのは同じ時代に生きた人が
どのように感じて小説を書いたのか興味がある。
最後まで楽しく読める本がその本の価値と信じている自分だが
今回は残念な結果であった。
知識はたくさんお持ちの作家なのだろうと思われたが。
「土龍」は同心になりそこねた男がお台場の工事現場に潜り込んで
悪を暴く話。最後までは読んだのだが後半ずっこけた。
「落し宿」は売れっ子女優と俳優が満州に駆け落ちしようとする話。
どっちが女か男か分からなかった。
「いつのまにやら本の虫」古本屋の随筆
なにしろ古い本だから自分には合わなかったのだろう。