小野寺史宜『カニザノビー』を読む

小野寺史宜作品。6冊目かなあ小野寺作品。今回はかに座のB型の同級生の二人が一人はプロ野球の大リーグにも行ける投手に、一人は売れない一人前になれてないシナリオライターでくすぶってる話。運命のいたずらみたいなこともあるのだが・・・。

カニザノビー』

帆村直丈は小学校の時に足が速かった。同級の最上頼也も足が速かったが唯一直丈に一度だけ負けた。棚田阿里という同級生の可愛い女の子に二人はともに好意以上の気持ちを持っていた。直丈が転校した後で阿里の人生に大変なことが。事故で両親も亡くなり一人ぼっちになってしまったのだ。知らぬままに大人になりシナリオライターとして頑張ってるが芽がでない。一方では頼也は億を稼ぐ投手となった。同じ蟹座のB型なのに。信じてはいないが・・・。恋人にも逃げられ生活にもピンチになりつつある時、頼也から連絡が。妻の浮気調査で探偵みたいなことをしてほしいと。

そんな時直丈が仕事が行き詰まって気分転換に行ったヘルスの店でヘルス嬢になっていた阿里と劇的再会をした。彼女には陽兵という子供がいた。頼也に阿里の様子を直丈は伝え連絡先も。結果として頼也夫婦を離婚させ、頼也に阿里との結婚と大リーグ入りをするように仕向けた結果になった。

(最後は同じ蟹座B型の小説家になった妹の小説が映画化されることになり妹がシナリオを兄に書いてもらうという条件をつけた。周りのカニ座B型はみんな成功してるようだが・・・・。同じアパートの2階に住む女性のドスドスンの音に悩まされるなど登場人物は多くはないが個性的な人ばかり)

☆☆☆