辻村深月『この夏の星を見る』を読む。

辻村深月作品。子供の話なのだが高齢になって涙もろくなった身にはグッとくることが多い本。若いっていいな・純っていいな・真面目っていいな。出てくる先生もいい人。

子供たちがコロナでいろんなことが制限されるなかで中高の各地の生徒が星を掴むコンテストをリモートで開催するという話。真面目・純情・純愛などコロナ禍で大変だけど自分たちで考えてコロナ禍なりに自分たちの楽しみを見つける話。483頁の長編。

『この夏の星を見る』

五島の島の旅館の女子高生円華は本州から来る人を宿泊させるということでコロナ禍では親友とも疎遠になり、部活もできない状態に。そんな時手作りの望遠鏡を作ってコンテストをしないかと手作り望遠鏡で楽しんだ綿引先生という砂浦第3高校から誘いを受けてみんな素人ながら参加する。ネットをみたひばり森中学校の生徒も興味をもち手作り望遠鏡を作ってコンテストをして感激する。リモートの会議で生徒たちが話合いながら進めその中で友達になり相手のことも真剣に考えいろんな思いも綴られる。

ついにはリモートで全国の53校でのコンテストになり。その続きで日本の人口衛星を眺める会も開催ということにまで・・・。

(コロナ禍のなかで通常とは違った形だけど青春を謳歌した生徒たちの話。)

☆☆☆☆