中場利一作品。2冊目だ。漫画小説というか漫画で描かれた方が面白そうな作品。副題に沖田総司の死線とあるように幕末の沖田総司の壮絶な人生や近藤や土方との濃密な関係が描かれている。
『黒猫』(沖田総司の死線)
不治の病といわれた労咳にかかっていた沖田は近藤にも土方にも可愛いがられた。
ともに好き嫌いがはっきりした人たちで新選組の一員として浪人狩には容赦なかった。
明るいが同じ労咳を病んでいる「おみず」を愛して最後まで連れ添った。
坂本龍馬ともお互いを認め合って親交を深めた。
(動かねば 闇にへだつや 花と水という句を残したという。)
☆☆☆