#村山由佳『天翔る』を読む。

村山由佳作品。最近村山作品に凝っている。なるべく面白いと思った作家はなるべく続けて読むようにしているからだ。今回父の突然の死といじめから落ち込む少女が馬に出会うことで立ち直っていく話。

『天翔る』(あまかける)

親が離婚して父と娘(まりも)と仲良く暮らしているのだがとび職の父が事故で亡くなる。祖父母と暮らすようになったまりもは子供の頃心の痛手を負って札幌で看護士をしている貴子と出会い、貴子は石狩の牧場に通って牧場主の志渡の指導で馬に乗り手伝いをして心を癒されている。貴子に連れられて乗馬に。かってまりもは父に競馬場に連れて行ってもらって馬が好きになっていた。東京の大手プロダクションの社長が来て米国の馬の100マイルのレースであるエンデュランスの魅力に取りつかれて日本でも開催したいと志渡に相談して才能あるまりもとともに米国のレースにでようと・・・・・。

過酷な長距離レースを完走するまりも。感動するまりも。

(傷をもつ牧場主・心に傷をもつ貴子・死やいじめで折れているまりも。馬に癒され強くなっていく話である。)

☆☆☆

f:id:yamachanmamechan:20210723084000j:plain