＃町屋良平『青が破れる』を読む。

町屋良平氏のデビュー作という。「１R１分３４秒」で芥川賞受賞。

先日読んだ「ぼくはきっとやさしい」でまた別な作品を読みたいと思った。

「青が破れる」の他に「脱皮ボーイ」と「読書」の短編も収録されてる。

今回も若者のやさしさみたいなものがにじみ出ている。７７歳の自分がいうのも変か。

『青が破れる』

若者たちの繊細な内面を描かれた作品。

ボクシングにも好きになることも中途半端だが人がいい「秋吉」。難病に罹って入院してる「とう子」を愛する「ハルオ」。ボクシングを極めようとプロで頑張る「梅生」。

秋吉は人妻が好きで時々あって関係を結んでいるのだが会うのをやめた時息子の「陽」から電話で母が死んだと。秋吉は陽を抱きしめて泣く。ハルオは交通事故でとう子は

病気が進んで死んでしまう。秋吉は自分なりの生き方をしようと・・・。

「脱皮ボーイ」は合コンのあとで電車に轢かれそうになって助かった若者が結果として恋人を得る話。デートしつつ自分のお尻の皮が脱皮していくように自分は・・・。

「読書」は電車のなかで男女の膝がぶつかるのだが女は読書をしつつ、男は過去の女について思いを馳せる話。

（いまの若い子はいろんなことを思いつつ生きてるなあ。自分の若い時は・・・）

☆☆☆

感染対策アプリ。

コロナ感染アプリの不具合がでて改めて発注が４億円弱という金額がでてきた。

１次・２次の下請けに出して結局不具合改善に手間取ったようなのだが・・。

オリンピックの感染対策アプリに７３億円を出金しようとしているようだが大丈夫かなあ。問題は発注する政府関係者にアプリやITに専門家がいてチェックできたりどうしたらいいのかという企画ができる人がいるのかどうか。

ただ今はIT時代だからと適当にアプリを作ってもオリンピック用だったら世界の人が使用するから下手なものを作ったら世界の笑いものになりかねない。

１度あることは２度・３度と同じ失敗を繰り返して税金が無駄にならないか心配だなあ。それにしても７３億円とは・・・。いろんなアプリがあるけれど作成にそんなにかかるものなのか！

関西３府県宣言解除か。

コロナでの緊急事態宣言が関西の知事さんたちが２月末での解除に動き出した。

感染者の減少と医療逼迫が少し緩和してきたという判断らしい。

宣言の主力は飲食店の時短要請が柱なのだがその中心はお酒ではないのだろうか。

この際食事中心の飲食店は時短をやめてお酒の販売を中止してもらったらどうだろう。

勿論感染防止対策や孤食や黙食の推進はすすめた上で酒類の提供を１と月程度やめていただく。やってみる価値はありそうだが・・・・・。

酒類提供を主力のお店については一定の時短はやむを得ないのではないか。

関西３府県の宣言解除後の動向が注目だ。

福ニャン日記 首相へのワクチン接種。

２月２３日　くもり

ワクチンの話題が中心になって菅総理が一番に率先して打つべきではないかという質問が国会で取り上げられた。他国では大統領が一番にワクチンを打ってアピールした国もあるが菅総理は順番がきたら打つと明言。いやらしい質問だ。パフォーマンスで打ったら特権で一番に打ったと国民から非難をくるのを見越してるような気がする。

そんなことより天皇陛下や皇族関係者はいつワクチン接種することに決まってるのかどうかのほうが気にかかる。テレビでもいつやるか聞いたことがない。

山道散歩をする。今は一番滑りやすい季節になってきた。安全に。安全に歩く。

（雪解け）

藤野可織『ドレス』を読む。

藤野可織作品。京都出身・同志社卒・４１歳。２０１３年に「爪の目」で芥川賞受賞という。『ドレス』には８篇の短編が収められている。自分にとってはいずれも難解。

「テキサス・オクラホマ」

かっての恋人が着ていたうす汚れたテキサス・オクラホマとワッペンに記されたパーカーを菫が着ている。ドローンの保養場に勤めているのだが恋人には・・・・。

「マイ・ハート・イズ・ユアーズ」

子供を産むのは女の人が決めて妊娠すると男は女の人と一体となってしまう怖い？話。

「真夏の一日」

紫外線に思いがある女性の「真夏」は知り合いの写真展のギャラリーに出かける。

「愛犬」

母の友人の家で見た皮膚病を患った老犬。その家では存在しないとされてた犬。

「息子」

雨降りでも遊びに出かける息子。息子がまたいないとの電話で帰ってみると息子は。

「ドレス」

恋人がドレスというブランドのアクセサリーに夢中でそれが女性たちの間で大流行。

「私はさみしかった」

毎日痴漢に遭うという友人カネコフ。同じマンションに住み挨拶しないホモの男。

私しかいない車両に老人が隣に座った。そして・・・・。

「静かな夜」

夫の留守に姪が泊まった時どこからか話し声がするという。自分も夫も知っていた。

（着想が奇抜なのか自分にはよく分からないことが多かった。これが芥川賞作家。）

☆☆

人気者は大変だ。

問題を起こして姿を消したかっての人気芸人がネットで話題になっているという。

トイレセックスや１万円という金額で話題になった芸人だ。

豊洲市場で働いているのが目撃されたらしい。市場関係者は一生懸命働いているというコメントまでつけられている。本当なのかは分からないが・・・。

どんなことがあったって生きていかなければならないし、そのためには働かなければならない。非難されることであっても法律に触れる犯罪者でもない。

生きて子供を養うためには彼も必死だろう。見て見ぬふりをしてやるのも親切だ。

環境が整い気持ちの整理がついたら数年後には復帰もあるのだろうがそれまでは静かに見守ったほうがいい。それにしても一度人気者になった者は生きるのも大変だ。

テキサス州の寒波はすごい。

米国の１２２年ぶりという大寒波は大変な被害を及ぼしているらしい。

暖かい州だから寒波には弱そうだ。

１７００万人が停電などの被害を受け、死者も７０人に及ぶという。

電気代が１７０万円に及ぶ家庭もあるというから民間経営で需給関係で価格が変動するのだろう。これでは一般家庭は大変なことになる。

火事が起きても水がない。水が凍って水道管が破裂して大変な被害がでているとも。

交通事故も頻発しているとも。自然災害とはいえ米国はスケールが大きい。

明日明後日には日本でも寒波になりまた真冬の気温になるとの予報もある。

地震といい、寒波といい日頃の準備の必要性を実感。