藤野可織『ドレス』を読む。

藤野可織作品。京都出身・同志社卒・41歳。2013年に「爪の目」で芥川賞受賞という。『ドレス』には8篇の短編が収められている。自分にとってはいずれも難解。

「テキサス・オクラホマ

かっての恋人が着ていたうす汚れたテキサス・オクラホマとワッペンに記されたパーカーを菫が着ている。ドローンの保養場に勤めているのだが恋人には・・・・。

「マイ・ハート・イズ・ユアーズ」

子供を産むのは女の人が決めて妊娠すると男は女の人と一体となってしまう怖い?話。

「真夏の一日」

紫外線に思いがある女性の「真夏」は知り合いの写真展のギャラリーに出かける。

「愛犬」

母の友人の家で見た皮膚病を患った老犬。その家では存在しないとされてた犬。

「息子」

雨降りでも遊びに出かける息子。息子がまたいないとの電話で帰ってみると息子は。

「ドレス」

恋人がドレスというブランドのアクセサリーに夢中でそれが女性たちの間で大流行。

「私はさみしかった」

毎日痴漢に遭うという友人カネコフ。同じマンションに住み挨拶しないホモの男。

私しかいない車両に老人が隣に座った。そして・・・・。

「静かな夜」

夫の留守に姪が泊まった時どこからか話し声がするという。自分も夫も知っていた。

(着想が奇抜なのか自分にはよく分からないことが多かった。これが芥川賞作家。)

☆☆

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