ひとりの愚かな人間によって引き起こされた27人もの殺傷事件。
「役にたつ人」「役に立たない人」「存在する価値のある人・ない人」
そんな二者択一で人を選別する考え方が横行しがちである。
生産性とか効率とかで人を追い込んでいるという考え方をする人もいる。
健常者から重度障碍者まで身体の機能から能力まで千差万別であり、
頭・こころも合わせると誰ひとり同じ人はいない。
誰もが人を括ることによって理解しやすくしようとする。しかしその軸は
無数にあるということを理解していなければならない。
次のように言う人がいた。
誰もが内なる優生思想に引っ張られがちだからそうならない言葉が
必要であり「殺すな・生きさせろ」と言い続けることだという。
この考えかた・言い方はまさに優生思想だろう。
健常者であれ障がい者であれ望む生き方・幸せの形は
人それぞれであり、千差万別だ。
それぞれの生き方・幸せの形を理解し寄り添い、努力し、お手伝いする
する心構えが大事だろう。そうありたいと思う。
障がい者が健常者と同じ形がいいとするのもよく考えた方がいい。
事件の植松被告は自説が正しいとまだ言っているようであり、
この事件を引き起こしたことで存在価値を感じているようである。
愚かなことにまだ気づいていないことは残念である。
両極の考え方だが両極だけに似てるような気がするがどうだろう。