宇江佐真理「彼岸花」を読む。


  宇江佐真理さんは函館出身の作家だ。
  70歳になるのだろうか。恥ずかしながらウエサマリと思ってた。ウエザだった。
  時代物の庶民の生活をホンワリ綴っているのが宇江佐流か。
  「彼岸花」 6編の短編集がまとめられてる。
    「つうさんの家」
     江戸で店をつぶして大坂に向かうことにした夫婦と娘。娘を「つう」の家
     に預かってもらうことにした。「つう」は田舎の山の中の1軒家に住む
     知り合いの老婆だった。頑張って掃除・洗濯・水汲みなど「つう」から習う。
     実は娘は「つう」の孫だった。「つう」が孫と少しでも暮らすのが夢だった。
    「彼岸花
     「おえい」は婿養子をとって母と息子たちとそこそこ大きな農家だ。
     夫は瓦職人だ。「おえい」の妹は武家の後妻に入ったのだが夫の
     暴力に我慢し、「おえい」のところにお金や野菜をせびりにきて暮らして
     いたのだが・・・・。彼岸花のような色の血の涙を流して死んだ。
    「おいらのツケ」「野紺菊」「振り向かないで」「あんがと」など。
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