「不連続の世界」につづいて恩田陸の2作目だ。
「夜のピクニック」を読む。
学校行事としての鍛錬歩行祭で24時間を高校生が歩きつづける。
もちろん1時間に休憩があり仮眠タイムはあるのだが・・・・・。
歩きながら友達との友情や恋や人生や人間関係が描かれる青春ものだ。
「融」の父は浮気をして「貴子」という女の子をもつのだが父は他界する。
3年生で融と貴子は同じクラスになる。誰にも異母兄妹であることを
秘密にし口もきかない仲なのだが貴子はこの歩行祭でせめて一言
話をしたいと思う。それぞれの親友たちがそれに協力するという話だ。
高校生最後の歩行祭、思い出作りは、融と貴子の関係は・・・・・・・。
青春ものは年寄りは読むと感動するものだ。誰にも青春時代はあったのだ。
読みながら自分もおなじことがあった。こうすればよかった、ああすれば。
完璧な青春などありえない。だれもがいろいろな感慨をもっている。
24時間のなかでいろいろな高校生がでてくる。読みやすい342頁だ。