片山恭一氏は大ヒットした「世界の中心で愛を叫ぶ」の作家という。
あとで作家の経歴を見たらそう書いてある。３２歳の新進作家なのだろう。
若者の本は疲れる。曲がりくねったデコボコ道を車で行くような感じ。
社会を変えられると信じた原理をブログに出して叩かれて
死のうとする「キク」。そこに居候していて毎日海岸にガラクタを
ひろってくる「ヤシ」。ヤシが連れてきた曰くありげな「フユ」。３人の共同生活。
ヤシがある日ひとりでいるところを襲われて脳を損傷して寝たきりに。
キクはヤシの存在・価値を感じだす。新しい社会を目指したいと思う。
そしてフユと結婚へ。
読んでる途中から小坂明子の「あなた」が浮かんでしょうがなかった。
もしも私が家を建てたなら小さな家を建てたでしょう ～子犬のよこにはあなた～
またこんな本に挑戦しようと。
