櫛木理宇『赤と白』を読む。

櫛木作品。「虎を追う」を読んだが1作では判断が。今度はすばる新人賞を受賞したというこの本を読む。2013年出版の作品。家族に問題を抱える女子高校生同志が問題を隠しながら友達として付き合っていくのだが・・・・。

『赤と白』

離婚した母親はだらしなくて男を連れ込んでデレデレするような母を持つ小柚子。

母の弟を溺愛して同居してるのだが義弟はPC依存の引きこもり。そんな母のスペアとしか思っていない母を持つ弥子。兄の腎臓病に移植に姉の腎臓を提供させたが兄は自殺し移植提供した姉は植物人間になった。そんな姉をもつ双子の妹京香。我儘で母親を屈服させた苺実。そんな女子高生たちが悩みを抱え隠しつつ普通の女子高生生活を送るのだが・・・。小柚子は彼氏がいるのだが弥子により親愛を抱いている。弥子はサッカー部の慎に思いを寄せているのだが慎に猛烈アタックしているのが苺実。京香は姉の百香の陰で生きてきたのだが変心してより百香的に。そんな彼女のたちの悩み多き高校生活。

(こころ弱きは本当は彼女たちの母親たち。そっちを中心にしてほしかったなあ。)

☆☆